文化人になりたい

その日に見た創作物について、感想を述べる。それだけの場所。

ポプテピピック第3話感想 ギャグアニメというよりもオタ向け声優バラエティ

前回そこそこ読まれたポプテピピックの感想。

今回は第3話目です。

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アクセス解析はクソアニメに正直。

 

さて、前回で「このアニメは前編と後編で同じ内容を繰り返し、声優の違いを楽しむ作品だ」という方向性が明らかになりました。

つまり、視聴者の側も完全にこのアニメの楽しみ方を理解したわけです。

もちろん、ここで敢えてパターンを崩すことで、視聴者を更に躍らせる方法もあったでしょう。

ですが、ここは楽しみ方を覚えた視聴者に安定したコンテンツを供給する方向に舵を切ります。

 

今回の話の最大の特徴はなんといっても「ザ・ドキュメント」そして「JAPON MIGNON」の復活でしょう。

この2つと「ボブネミミッミ」はアニメの中で独立した一つのコーナーとして成立しています。

つまり、ここだけ切り出したとしても(それが面白いかは置いておいて)一本の作品として成立しているのです。

全体の大まかな流れの中にいくつも小コーナーを挟んでいくという構成は、アニメ作品というよりはバラエティ番組のノリに近いものです。

細かなネタを細切れに再構成していくというのは、特に4コマ漫画原作のアニメではおなじみの手法ですが、コーナーとしてタイトルまで銘打って切り取るのでは質的に違いが生じていきます。

 

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そもそも「新コーナー」って銘打ってますしね。実際には一番の古参コーナーですが。

 

前回までは悪夢のように何度も現れるボブネミミッミを除いて全てが新コーナーでした。

しかし今回、「JAPON MIGNON」が復活したことによって「恒例のコーナー」という概念が生じます。

つまり、このアニメは恒例企画や新企画を交えつつ、色んな声優にチャレンジしてもらうオタ向けバラエティーなのだという価値観が固定されるのです。

初回の「このワケわからん作品は、どう楽しむのか?」が曖昧な状況から、少しずつヒントを散りばめて番組の全体像を徐々に明らかにしていくという手腕はかなりの策士です。

だからこそ毎度毎度感想を書くのが楽しい。

 

声優ありきのバラエティー思考の強いアニメ作品というと「てさぐれ!部活もの」あたりが思い浮かびますが、ポプテピピックの方がより特化した作りになっています。

バラエティー番組の特徴はいくつかありますが、大きな特徴は「演者が変わるだけで企画として成立する」という点でしょう。

テレビバラエティの人気コーナーなどでは、ゲストの出演者が変わるだけで内容が殆ど変わっていないということも珍しくありません。

わかりやすい例がぐるナイのゴチですね。

というのも、視聴者は企画そのものの新展開ではなく、企画とゲストの化学反応を楽しみにしているからです。

 

ポプテピピックも同じ構造になっています。

この場合、「ゲスト」が「声優」です。ゴチでいう「レストラン」が「アニメの内容」ですね。

てさぐれなどは同じメンバーでのだべりを中心に楽しむラジオや深夜番組と近い構成ですが、こちらは毎度変わるゲスト(といっていいのか)声優がメインなので、ゴールデン帯のバラエティーに近い印象です。

どちらが好きかというのは勿論好みの問題ですが、バズりやすさ・大勢での盛り上がりやすさという点ではこちらに軍配が上がるでしょう。

なにぶんパロディの多い作品なので声優、特に大御所声優映えする内容なのも好相性。

今回の後半のキャストはそういった点でもバズりやすい、中尾隆聖さんと若本規夫さんでした。実際大盛り上がりでしたよね。

 

ゲスト100%じゃない構成にも、そういったバラエティーの香りが漂いますね。

ボブネミミッミやJAPON MIGNONは一切キャストに変更はありません。

JAPON MIGNONは後編で字幕がつくことで初めて話を理解できるという面白い仕掛けをうっています。

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(一方で一切変化がないボブネミミッミは本当なんなんだ……)

 

いわゆる一本のアニメ作品とバラエティ番組の違いは何なのだろうと考えると、時間の流れ方の違いであるように感じます。

4コマ原作のアニメであったとしても、多くは作品内の時間の流れに断絶がありません。細切れにはなっていますが、基本的には順番通りに時間は進みますし、視点もそのままです。

一方でバラエティーではコーナーごとに完全に時間と空間が断絶します。基本的に収録場所もメンバーも違うことが多いですし。それゆえに、コーナーのタイトルは別々にコールされますし、コーナーごとの独立性が高いのです。

ポプテピピックのアニメでも、コーナーのタイトルをわざわざコールして切り出すことで、原作ネタの並列という構成からから脱却しているように思います。

 

ポプテピピックの場合、原作からしてそれぞれの4コマごとの時空間が完全に断絶しています。

そもそもポプ子とピピ美の出自や背景すらよくわかりません。

基本的に一本一本独立にナンセンスなギャグが並列されているだけです。

その意味でも、ポプテピピックという作品はバラエティー的な構成と相性が良かったのかもしれません。

となりの山田くんもこのメソッドでアニメ化したら違ったのかなあ)

 

このアニメはもう安定期に突入したと言って良いと思います。

そんな中で、どんな企画やゲストが待ち受けているのか、楽しみにしていきたいと思います。

ミイラの飼い方 第2話感想 とりあえず可愛い、それだけ

一週間お疲れ様でした。

最近古い漫画を読みたい欲が溜まってるので何か読もうかな。。。

 

でも今日は私的ナンバーワンかわいいアニメ「ミイラの飼い方」です。

いい人しか出てこない作品は見ていて癒やされます。

あと女子更衣室が登場して着替えシーンや色気シーンが一切ない清潔感も素晴らしい。

(正直、この手のただただ幸せな日常系コメディはけっこう感想を書きにくい……)

 

前回は空とミーくんという二者の関係が中心でしたが、今回から色々なキャラが関わり始めます。

この少しずつ舞台が整って盛り上がっていく感じが2話・3話あたりの醍醐味ですよね。

 

本日ピックアップされたキャラは主に2人。他月と茂木です。

 

他月はドSという一面が強調されていますが、中身はかなりイイヤツです。

空にノートを貸したり、細かな気配りを欠かしません。

ミーくんをいじめたいというのも、愛情の裏返し。そもそも好かれてなければ意味がない。

ということで、空の仲立ちもあって仲直りです。

この時の他月の表情の変化は非常に面白いですね。

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ミーくんに拒絶された時の本気の凹んだ表情は見ものです。

 

このやりとりを通じて、他月は立派なミーくんの友人になりました。

ミーくんが迷子になったときも一生懸命に探したり、完全にもう一人の保護者です。

長年の友人(かな?)だけあっていいコンビ。

 

もう一人は茂木朝ちゃん。

この子はとにかくまっすぐないい子です。

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このアシンメトリーとテキパキした口調がすごいツボ。

この子の早とちりが原因でミーくんは迷子になってしまうのですが、

ミーくんをなくしたと思って涙目になっていたのが印象的です。

 

シナリオについては、まさにマスコットものの王道というべき学校初潜入回でした。

バレないよう必死に奔走する人間たち。それを尻目に迷子になるマスコット。

そしてなんやかんやあって解決し、最後は「また学校へ行きたい!」で〆。

正直地味さは否めませんが、それでもキャラたちが生き生きしていたのでオッケーです。

マスコットと人間の交流において、世界を広げる回は外せませんしね。

 

さて、次回はいよいよ同居人のカエデさんが本格的に登場するもよう。

主人公の看病というのも交流者の王道ですが、これがどのように楽しく調理されるのか楽しみです。

 

本当ならあれが可愛いこれが可愛いとスクショを貼りまくりたいのですが、

ちょっとパソコンがオンボロ過ぎてスクショ一個乗せるのでも精一杯なのです汗

 

ところで、このEDの絵柄はコラボ対象のサンリオを意識してる?

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りゅうおうのおしごと!第2話感想 誰にカッコをつけるかという話

本日の感想はりゅうおうのおしごと!第2話。

第1話から安定したクオリティで面白かったのですが、やっぱり話が動き始める第2話からだと感想書きやすいですね笑

 

このアニメはGA文庫で刊行されている同名ライトノベルをアニメ化したもの。

原作者は「のうりん!」でも有名な白鳥士郎さんです。

キャラクターデザインに見覚えがあると思ったら監督もキャラデザも「ネトゲ嫁」のスタッフのようです。

女の子の可愛さに全振りしたような演出にも納得です。

 

この方はライトノベル的な文法と本格的な業界ものを融合させるのがとてもうまいです。

どちらを疎かにするでもなく、きちんとライトノベル的なキャラクター関係を、現実の世界の中に埋め込んでいます。

 

本作は9歳の幼女雛鶴あいが現役若手竜王九頭竜八一のもとに弟子入りし押しかけ女房となるラブコメディーです。

雛鶴あいは主人公の八一に心酔しており、八一の対局する姿に惚れ込んで自宅まで押しかけてきました。

そして家事などの世話をしたり、八一の周りにいる女子たち(というか主に姉弟子の銀子)に火花をちらしながら、絆を育み成長していきます。

 

この手の設定はライトノベルでは非常にベタながら、全て将棋の世界の言葉に落とし込めているのが巧みです。

「押しかけ嫁」を「弟子」

「幼なじみ」を「姉弟子」

とするだけで、一気に設定に奥行きが出てきます。

 

外見こそラノベらしく個性の強いキャラクターでまとまっていますが、内容はかなり真剣。

第2話の最大の見所は八一のスランプでしょう。

若くして竜王の座についた八一は大きなプレッシャーに苛まれます。

それは「竜王らしい将棋を指さないといけない」という不特定多数に対するプレッシャーです。

それ故に負けそうな時はスマートに負けることにこだわるようになり、勝ちへの執着を失っていたのがスランプの原因でした。

このようにカッコつけた結果本来の情熱を見失うというのは、現実でもよくあることです。

私もカッコつけようとすると一切ブログが書けなくなってしまいます。

 

そんな八一の現状を変えたのが押しかけ嫁のあいです。

彼女は竜王戦でのたうち回ってまで勝利をもぎ取ろうとする執念に惚れ込んで押しかけて弟子になりました。

彼女は竜王戦当時の最も勢いのあった八一の精神をそのまま引き継いでいます。

師匠のはからいで対局を感染させてもらったあいは、あくまで勝ち筋を探し続けます。

既にカッコよい負け方を考えあきらめムードにあった八一とは対照的です。

 

その姿を見た八一は心を動かされます。

それは自身の最大のファンであるあいが、自分に入れ込んだ理由を思い出したからです。

大勢の顔の見えないファンではなく、目の前の最大のファンの想いに応えることを選びます。

そして、貪欲に食らいつく将棋で見事歩夢に勝利を収めます。

 

カッコつけるというのは不思議なもので、万人にカッコつけようとするとどんどん保守的になってしまうものです。

これはカッコつけるというより、衆人の目に怯えている状態ともいいます。

でも、特定個人に対してカッコつけるのは、何かに対して突き抜けるというものだったりします。

八一の勝利は綺麗事を言えば、自らの原点にたどり着いたということなのでしょうが、やはり基本はカッコつけなんだと思います。

でも、そんなカッコつけこそが、人を動かす原動力なんだろうなと言う気がしました。

大切なのは、「誰のためにカッコつけるか」というイメージなのでしょう

 

もしこのブログの何かの記事に共感した人がいたのだとしたら、その人のことを想像して、カッコつけていこうかな、なんて考えてます。

いつものように取り留めのない感想文になってしまいましたが、おわり。

宇宙よりも遠い場所第3話感想 青春をめぐる美しい物語

書いてる途中で寝落ちする大失態。

それでも私が「今日」という限りは「今日」です。多分。

 

 

今回は「宇宙よりも遠い場所」第3話。

前回登場した結月が加わって、いよいよ話が動き始めます。

こういう全員集合回はそれだけでテンション上がりますね。

 

この物語の核は動機もバラバラな4人が南極を目指すという目的を共有して奔走する青春ドラマです

 

平凡な高校生活から抜け出したい「玉木マリ」

母への想いから一心不乱に南極を目指す「小淵沢報瀬」

「ただの高校生」という身分を避け面白いことを探している「三宅日向」

そして、今回登場する友達という関係に飢えた「白石結月」です。

 

報瀬を除く3人はいずれも「普通の高校生」ということに思うところのある面々です。

そこに猪突猛進に南極を目指す報瀬という存在が起爆剤となり集まった4人。

彼女らが南極という究極の非日常を前に何を思い、何を感じるのか。

これがこの作品の一つの大主題だと思っています。

今回はそんなテーマの一部が垣間見えた回でした。

 

さて、前回の大失敗の反省会をする3人。

リーダーである報瀬が想像以上のポンコツであるということから話は始まります。

彼女は行動力に関しては目を見張る物はあるのですが、まわりが見えなくなってしまうタイプ。

また、口だけは一人前ですがいざ事を前にすると怖じ気づいてしまう側面もあります

物語冒頭の「バイトで100万稼いだのに落とした」というあり得ないエピソードに説得力が増してくる構図が面白いですね。

 

このあたりのわかりやすいキャラ付けとそれに触発された賑やかなコメディシーンは脚本である花田さんの十八番。

キャラの掛け合いのテンポもよく、また細かい動きが非常に多いです。

 

 

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結月の訪問に3人が別々のタイミングで気付くシーンのリズム感が好き

 

結月は子役あがりのタレントです。

彼女が持ってきたのは「女子高生南極へゆく」というテレビの企画。

これに自分の代わりに出てこないかと打診してきます。

女子高生だけで南極へ行くというシナリオの根幹ともいえる難題を解決する方法としてはやや力技のような気もしますが、これが一番現実的な落とし所かもしれません。

 

ぬか喜びしてアレコレしているうちに、結月の母親兼マネージャーがやってきます。

そして、テレビの企画を張るには到底役不足だと告げられます。

しかし、母親は報瀬たちに「結月の南極行きを説得してくれたら、あなたたちの南極行きも"推薦"してあげる」という最後っ屁をかましていきます。

 

またもぬか喜びする報瀬。

しかし、日向が「相手の事情も考えてやれ」と諭します。

報瀬の暴走はここで一旦止まりますが、逆に自己中心的な振る舞いに自己嫌悪。

それを日向が「わがままと意志の強さは紙一重」と言って褒め称えることで報瀬は自身を取り戻すのでした。

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何気ないワンカットですが、これは報瀬と日向が言いたいことを言い合える関係になったことを象徴していますよね。

本人たちは一緒に遊びにいったりカラオケに行ったりすることもなく「親友」と呼べる間柄を築いていたのです。

 

一方でそんな「親友」を欲していたのが白石結月です。

彼女は小さい頃から子役として活動していたために、友達をつくることができませんでした。

たまに近寄ってくる同級生も、有名人という肩書きに群がっているだけ。

言いたいことを言い合って喧嘩もできるような同世代の友人に飢えていました。

 

そんな時に目の前に現れたのが報瀬たち3人。

彼女たちはお互いに文句も言いますし茶化し合う、結月から見れば間違いなく親友でした。

その指摘に3人はきょとん。

彼女たちはあくまで「南極に行く」という目標のために集まった同士であり、出会って間もないどころか一緒に遊びに行ったことすらありません。

そんな関係性は「一緒に遊びに行ったりカラオケに行くことで親友になっていく」と思い込んでいた結月にとっては衝撃だったでしょう。

 

ところで、「一緒に遊びに行ったりカラオケに行く」という行為。

まさにマリと日向が退屈だと感じていた行為にほかなりません。

マリはそれを平凡で非青春的なことだと思い、それを乗り越えるために報瀬と出会いました。

日向は「普通の高校生」という肩書きに違和感を感じ、普通ではない存在であったマリと報瀬の前に名乗りを上げました。

 

彼女たちはいずれも「普通でないこと」を青春だと思っている人たちです。

「まず普通にならなければ青春できない」と思っていた結月とは価値観が180度違います。

 

結月は存在自体が普通ではありません。

なので普通であるためには相当な努力を必要としますし、実際全く上手くいってません。

そんな中、普通じゃない何かを目指して一致団結し、無理せずとも自然と親友と呼べる関係を築き上げたマリたちの存在は大きな救いだったでしょう。

 

 

そして、そんな3人が自分を誘ってくれている。

そんな奇跡に結月は耐えきれず涙を零すのでした。

 

この作品において、人間関係のきっかけは極めて打算的です。

マリは青春の丁度いい題材として報瀬とともに南極へ行くことを見出しました。

日向はせっかくだから面白いことをしてみたいといって二人に合流しました。

二人にとっても高校という枠に縛られずに動ける日向の存在は貴重でした。

そして今、南極へ行く手段を得るために結月を口説き落とそうとしています。

また、結月は3人に引っ張ってもらって親友と呼べる間柄を築きたいと思っています。

 

 

しかし、そんな関係からでも青春は作り上げられる。

この作品からはそんなメッセージを感じます。

成り行きで集まった3人が、特別な衝突もなく自然と親友という間柄を築いていたのが、その一つの表れでしょう。

 

壮大な運命も絆もないこの物語。

どんな終着点を迎えるのか楽しみです。

サンリオ男子第2話感想 なぜかオタクの悲哀を良質に描いている

アクセス解析というものをふと見たら99%がポプテピピック第2話の感想でした。

他の記事はほとんど読まれていないようです。

初めて2週間も経ってないブログなので、一記事だけ読んでいただけるのでも大変ありがたいのですが笑 よりによってポプテピピックかあ〜みたいな気持ちもあったりなかったり。

まあもともと自己満足のためのブログなので懲りずに書き続けます。

 

本日は「サンリオ男子」の第2話です。

サンリオ男子であることを恥ずかしがらないモテ男水野との出会いに衝撃を隠せない隠れサンリオ男子長谷川。

同士であることを勘ぐった水野からの猛アプローチを受けます。

 

そして、クラスの友人から水野たちのサンリオ好きが有名であることを教えてもらいます。

サンリオ男子であることを隠さない2人を不思議に思う長谷川。

でも、そこで友人が「とはいえ、いくらカッコよくても男がサンリオ好きってのは……っていう人も結構いるみたいだぜ」ということを口にします。

 

こういう丁寧さが私がこの作品を良いと思う理由だったりします。

どんなにイケメンで社交的でも、やはりオタク趣味というものは偏見がつきものです。

水野たちは決して万人から受け入れられているわけではありません。

単に、偏見を持った人たちのことを眼中に入れていないだけなんですよね。

アンチの声などどうでもよい。ただ自分の好きなものを貫き、それを許容してくれる人たちとつるんでいるにすぎないのです。

それはある意味理想的な姿ではありますが、素でコミュ力やスペックの高い二人だからこそ許される芸当だという気もします。

(ただ、身近なアンチばかりはどうしても苦労する模様。それはまた次回の話……)

 

一方で偏見の目ばかりが気になってしまうのが主人公の長谷川。

友達に拒絶されたショックで祖母と険悪になってしまったトラウマから抜け出せていません。

結果、友人の前でも自らの趣味を隠してしまいます。

 

才能に恵まれ活躍している人こそ、アンチの声に耳を傾けず堂々と振る舞うことができ、才能のないパンピーこそ周囲の目を気にしてこそこそと生きなければならない、というのは結構リアルな話だと思います。

多分、小太りのメガネ男子がプーさん好きだと間違いなくからかいの対象になりますが、羽生結弦のプーさん好きは日本中から「かわいい」と絶賛されます。

このあたり、もっと掘り下げられていくと面白いですね。

 

さて、康太はサンリオ好きであることを親にすらいうことができません。

こうした勘違いが重なり、康太の大切なポムポムプリンは捨てられてしまいます。

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そんなシーンではないとはわかっていつつも、粗末に扱われたプリンに実家のような安心感を覚える

 

慌てて飛び出す康太。

失いかけて初めて気づくものというのは世の中たくさんあります。

そして、水野たちの叱咤激励もあり康太は初めて人前で「ポムポムプリンが好き」であることをカミングアウトするのです。

このあたりはかなりベタではありますが、声優さんの演技も相まって素晴らしいシーンだったと思います。

 

そしてプリン好きを堂々とカミングアウトできるようになった康太。

オタクコミュニティにも入れて、これから順風満帆のオタクライフを……となるのでしょうか。

「オタクと偏見」を(サンリオのくせに)丁寧に描く本作には少し期待してしまいます。

シンカリオン第2話 大人と子供をテーマにした良質なホビアニ

こんばんは、

今日は見逃し配信をTBSオンデマンドで見れたので感想です。

www.tbs.co.jp

 

この手のホビーアニメは変わらない良さがありますね。

世界観の適度なゆるさと展開もまっすぐな暑さ、これほど純粋に「快」を追求してくれるジャンルもなかなかありません。

 

「最も優れた技術は新幹線に集まる。だから鉄道博物館が危機に立ち向かうことになったのさ」

なんてセリフ、真面目に考えたら負けです。

そもそも新幹線が変形してロボットになることの優位性など何も語られていません。

でも、ロマンがあるからよいのです。

 

しかし、ロマンだけではありません。

児童向けアニメは世相に合わせたメッセージ性の強さも魅力です。

(ヒロインがYoutuberなのもその一環ですよね。彼女についてはまた別の機会に。。。)

 

本作のひとつの大きなテーマは間違いなく「親子」でしょう。

主人公の速杉ハヤトは普通の家庭に暮らす鉄道マニアの小学生。

鉄道博物館に務める父親の影響もあってか、鉄道用語をビシバシ使い新幹線に憧れる筋金入りのマニアです。

ですが、肝心の父親は仕事が忙しくてなかなかハヤトにかまってくれません。

ですがハヤトは頭の回る子なので、そんな父親の事情を理解して不満を言うことは殆どありません。

久々に父に遊びに連れて行ってもらっても(といいつつ新幹線に乗るだけですがw)父は急に仕事が入ったと言って予定をキャンセルしてしまいます。

 

古典的な男児向けアニメならば、ここでハヤトは父親に対してキレていたところでしょう。

でも、ハヤトはあくまで「仕方ないよ」と笑顔を絶やしません。

 

今は「大人が子供を守る時代」です。

それは言い換えれば「子供が過剰に大人に遠慮する時代」とも言えます。

そこら中に"大人の事情"があふれかえる昨今。

SNSで情報が入りやすくなったこともあり、大人には自分たちの知らない大変さがある、と子供は勝手に我慢して遠慮してしまうのです。

ハヤトもそんな少年の一人でした。

 

しかし、それで内心の寂しさがごまかせるわけではありません。

このあたりのハヤトの心中は、良質な作画や声優の佐倉さんの演技によって存分に描かれていますね。

 

さて、その後紆余曲折あってシンカリオンに乗ってハヤトは敵を倒します。

ここが第2話の冒頭です。

急遽高い適正値を示してシンカリオンパイロットになったはいいものの、ハヤトの処遇については賛否が別れます。

「是非ともハヤトくんにシンカリオンに乗って戦ってもらいたい」

と推すのは偉い上層部の人達。その一方で、父ホクトは「子供を巻き込むわけにはいかない」と反発します。

父からすれば、子を思う発言だったのでしょう。

しかし、その言葉を聞いてしまったハヤトは再び自分が子供であるということを痛感するのです。

 

その後新学期も始まりハヤトは一旦元の生活に戻ります。

ハヤトはもうシンカリオンに乗るつもりはありません。

あくまで「大人」の領分だとわきまえてしまっているからです。

 

マスコットのシャショットはそれを聞いて動転し、賢明にハヤトを説得します。

しかし、「子供」と「大人」の関係を理解していないシャショットの説得はどこか空回り。

でも、シャショットという「子供」でも「大人」でもない存在はハヤトの助けになりました。

シャショットはシンカリオンを操作するために生まれたロボット。

シンカリオンを動かさない限りは存在する意義がありません。

「私には相棒が必要だ」というシャショットの願いは、ハヤトに別の目的を与えました。

大人の世界に干渉するのではなく、シャショットのために戦うというのは、大人の世界に遠慮してしまうハヤトにとって強い動機となることができました。

そして、父に向かってその思いを伝えます。

 

「前はお父さんのために戦ったけど、今度はシャショットやE5のために」

というハヤトの絞り出すような声を聞いた父ホクトの心境はどのようなものだったのでしょう。

成長した息子を喜ぶ気持ちと、大人たちの世界に引き込んでもいいのかという葛藤が一連のカットからにじみ出ます。

そしてホクトはハヤトをE5に乗せることを決断します。

それは、ハヤトを一人前の大人と同等に扱うことを決めた瞬間でもありました。

「二度目だから勝手はわかっているだろう」「俺たちを信頼しろ」といったセリフからはそういったホクトの決意が伝わってきます。

そして、ハヤトたちは見事的に勝利をおさめるのです。

 

大人と子供の関係は時代とともに変わりゆきます。

今は「大人が子供を守る時代」です。

子供は子供の領分から離れず、管理されることが当たり前です。

そして、単なる年齢というトリガーだけで突然「大人」として扱われます。

それはある意味、都合の良い子供像に子どもたちを押し付けているともいえます。

 

子供は親の仕事について知らなくていい

子供は性について知らなくていい

子供は政治について語らなくいていい

子供は出過ぎた真似をしてはいけない

(Youtuberのアズサちゃんはこのあたりのテーマを担っているのかと個人的に勘ぐってます)

 

それはある意味大人のエゴでしかありません。

でも、そのエゴの押しつけが今の子供達を縛って遠慮させている。

絶対的な力関係がありますからね。

それがこのスタッフの感じている今の日本社会なのでしょう。

 

フタバの台詞を借りたホクトのセリフはこの作品のテーマを感じさせます。

「大人と子供が手を取り合って未来を守る時代になればいい」

シンカリオンはこのテーマの先にどのような理想を描いていくのか、どんなメッセージを私たちに伝えてくれるのか。

楽しみに見守っていきたいと思います。

ミイラの飼い方第1話 全てを愛せる優しい世界

こんばんは。

ポプテピピックとかなんとか、速攻で感想を書きたい作品が溜まっていたのでなかなか書けずにいたのですが、本日は一度見てからすっかり虜になってしまった「ミイラの飼い方」の感想です。

こういう褒めたいところしかない作品ではただただベタ褒めするだけになるので、果たして読む人は面白いのだろうか(汗)

 

監督は「ゆゆ式」で知られるかおりさん、そしてシリーズ構成は「プリティーリズム・オーロラドリーム」を書き上げた赤尾でこさんです。

ゆゆ式のアニメも大変に評判がいいですよね。それもかおり監督を中心とした丁寧なキャラクター造りと日常を描く絵づくりへのこだわりが成し遂げた技でしょう。

ちょうど最近行われた興味深いインタビューがありました。

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赤尾でこさんは私的大傑作「プリティーリズム・オーロラドリーム」「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」を担当した脚本家さんです。

三重野瞳名義で音楽活動もしており、後継作品であるプリティーリズム・レインボーライブやプリパラにも歌詞を提供しています。

他にも「アスタロッテのおもちゃ!」や「赤髪の白雪姫」など、人間関係を丁寧に良質に描かれる方です。

特に「信頼」や「絆」といった美しい関係を美しく描かせたら右に出るものはいません。

 

スタッフ語りでいきなり熱くなってしまいました(笑)。

原作はまだ読んだことはないのですが、comicoというweb漫画アプリで連載されており、スマホで読むことを想定されたweb漫画のようです。絵柄が素朴で好みです。

いずれ原作も読みたいなあ。

 

さて、アニメは家事をする主人公・空の様子からスタートです。

広い割に他の家族らしき人が誰も映らず、空はバーゲンのチラシを見たりしながら家事をこなします。

これだけで主人公の大まかな状況が伝わってきますね。

 

そしていきなりOP。

このOPがまず大変に素晴らしい。

 

まず、曲がいいです。

このアニメの雰囲気に合った、とても清涼感と疾走感のあるOPテーマです。

釣りビットというアイドルグループが歌を担当されているようです。とても綺麗な声ですよね。

このアニメはOPとEDがともにアイドルグループとのタイアップになっています。

どちらも作風に大変マッチしていますし、何よりEDのダンス(本家と同じ)がとてもかわいいのでこの判断は大成功だったといえるでしょう。

プロデューサーは一昨年一大ブームを巻き起こした「逃げ恥」の那須田淳さん。

作風を大きく外さず、印象に残るダンスや曲と組み合わせるバランス感覚が素敵です。

 

OPの絵コンテはワタナベシンイチさん。

キャラクターがくるくる回ったりとても楽しい画面を作ってくれます。

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意味もなくキャラが回転するナベシン

さらっとキャラクターに影があることを匂わせるカットがあるのが、今後の展開への期待を膨らませます。

 

そして本編。

ここでもやはり家の広さを強調しています。

そしてここでようやく同居人である楓さんの存在が明らかになります。

楓さんとの関係は現段階では不明ですが、単純な家族というわけではなさそう。「楓さん」呼びだし。

その何らかの事情はこれから明らかになっていくのでしょうね。

 

そこに届く父からの荷物。

父から謎の荷物が〜という展開はある種の王道ですね。

この手の展開だとだいたいやってくるのは美少女か魔法アイテムですが、今回はミイラです。

といいつつ、巨大な棺に対して出てきたのは手のひらサイズの小さなミイラ。むしろ、ミイラと呼べるかすら怪しい代物です。

 

その後、過去のトラウマから空はミイラを遠ざけようとしますが、ミイラはなついてしまったのか空のもとにテクテクとやってきます。もうこの姿が本当に可愛らしい。

ミイラは(後にミーくんと命名されます)とても泣き虫です。ちょっとしたことですぐ泣きます。

ノートでついたてを作っても、それでも空に擦り寄ってくる姿を見て空も徐々にミーくんの存在を受け入れます。この距離感の微妙な変化がとても丁寧です。

 

そしてミーくんは「家事をやるからここにいさせてくれ」と懇願します。

普段家事をやっているからこそ空はその提案が無茶なことがわかっているのですが、また泣き始めてしまうので、とりあえず家事を任せてみます。

すると案の定大失敗。むしろ、台所のシンクに水没してあわや大惨事です。

そんなこんなで空はミーくんを追い返すのも忍びないと思い、ミーくんを家に置くことを決断します。

 

そこに飼い犬のポチがやってきます。

ポチに嫉妬するミーくんが本当に可愛い。ここは是非とも本編で見てほしいと思います。

 

さて、ミーくんを飼うとはいっても、相手はどこにもマニュアルのないミイラ。空の試行錯誤が始まります。

ご飯は何を食べるのか、水はどうやって飲むのか。

その一つ一つに真剣に取り組む空の真面目さと、失敗ばかりのミーくんのかわいさがとてもいいですね。

今日かわいいしか言ってない。

 

友人の他月の訪問イベントも挟んでお風呂です。

他月についてはまだ情報が少ないのでドSということぐらいしかわかりませんが、OPで他のペットを連れていたので、ペット仲間になるのでしょうね。

 

お風呂ではしゃぐミーくんを見ながら(そういえばこのミイラやたら水に縁が多い)、空は父の手紙について回想します。

「家族と思って仲良くしてくれ」

という言葉に思うところがあるようです。

楓は明らかに母親ではないですし、父親はエジプト。

空が家族という存在を欲しているのは明らかです。

そして、ミーくんは空にとってどんな家族になるのか。

ポチとは違う存在になっていくのか。

今後の展開が楽しみですが、あまり目まぐるしく展開は動かないで、ただただ可愛さを堪能したいという思いもあります。

 

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エンディングテーマはイケてるハーツ。王道の元気が出るアイドルソングです。

「とりまアリなのアリよりのナシなの」って歌詞がなんか好き。

 

 

次回は茂木ちゃんという女の子も出てくるようです。

彼女も可愛いですね。ミーくんとは違う意味で。

 

シリアスになるのか、ならないのかは現段階ではわかりませんが、

とりあえずミーくんと空のやりとりを暖かく見つめていきたいな、と思っています。

こういう登場するもの全てを愛せる作品は素晴らしいですね!