文化人になりたい

その日に見た創作物について、感想を述べる。それだけの場所。

グランクレスト戦記第1話〜まさに日本的な西洋ファンタジー〜

 

日本でも西洋ファンタジーが描かれることは多い。

むしろ、和風ファンタジーよりも西洋ファンタジーの方が遥かに多い。

 

これは批判ではない。

私は日本産の西洋ファンタジーが好きだ。

 

とはいえ、日本産の西洋ファンタジーは、指輪物語ハリー・ポッターに代表されるいわゆる海外のファンタジーとは毛色が違うように思う。

私にそう思わせるのは、恐らくヨーロッパやアメリカのファンタジー世界があくまで自分たちの文化や伝統の延長線上にあるのに対し、日本人作家が描く西洋ファンタジーはそういった連想の働かない、空想の世界であるということと無関係ではないだろう。

土着のリアリティ無しに世界観を構成するために、国産西洋ファンタジーの世界はものすごく清潔感のある世界だと思うことが多い。

 

また、日本の西洋ファンタジーはゲームの影響を色濃く受けている。

これはMMORPG(いわゆるネトゲ)の設定を取り入れることの多いなろう系小説で特に顕著だが、それに限らずとも属性の存在や高度に体系化された魔法など、RPGから影響を受けたと思われる要素は多い。

それゆえに映像化する上でもゲーム的な演出がよく取り入れられる。宙を飛び交う魔法陣や実用性を度外視した武器の数々がその一例だろう。

これらの派手でスタイリッシュなビジュアルは、ヒロイックな少年漫画的シナリオと相性がよいのも、日本的西洋ファンタジーが長く愛されてきた理由であると思っているし、私も気に入っている。

 

さて、グランクレスト戦記は国産西洋ファンタジーを長年作り続けてきた水野良氏による作品だ。

TRPGとしても展開されており、綿密に作り込まれた世界観がウリである。

 

寡聞にして私はTRPGも原作小説のどちらにも触れていないので、以下、アニメの第一話を見た感想について述べる。

 

原作については存じ上げないが、少なくともアニメの画作りは国産西洋ファンタジーの王道を目指している。

ひび割れやくすみのない馬車や、露出度が高く実戦など想定されているように見えない整った衣装。魔物も一見グロテスクに見えるが、不快感を極限まで抑えたデザインをしている。

宙に浮く聖印の魔法陣もかっこよく、ゲーム的である。

 

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背景も鮮明で明るい色が中心ですね。

 

 

シナリオについては現段階については説明が多いという印象。

世界観は飲み込めたものの、重要な情報とそうでない情報の区別がわからず、図解などもないため、どこまでを来週覚えておけばよいのかは今ひとつよくわからなかった。

またヒロインが主人公を振り回しながら共に覇権を握っていくというストーリーの骨子は提示されたものの、ヒロイン側の動機が不透明なので、見ている側としてはついていきにくいと思った。

 

初見では少々ついていきにくい印象であるが、初回はあくまで舞台を整えただけ。

小領地を手にした主人公たちが今後、どのような行動をしていくのか楽しみだ。